お屠蘇(おとそ)

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お屠蘇セット


今年も残り僅かになりましたが、あなたはお正月に「お屠蘇(おとそ)」を飲まれますか。私は近年は全く飲んでいませんでした。

私は、もともと酒類は殆んど口にしない方ですし、以前にお屠蘇を頂いた後、少々、頭痛がして気分が良くなかったので、それ以来、飲んでいません。でも、来るべきお正月には嗜んでみるつもりです。

そもそも、このお屠蘇ですが、「邪気を屠(ほふ)り、魂を蘇らせる」という意味があるそうで、元旦にお屠蘇を飲むと、一年中の邪気を除き家内健康で幸福を迎えると言い伝えられています。



ところで先日、「大紀元」『お屠蘇の由来と作り方』という記事が掲載されていましたので、ここに引用して紹介させて頂きます。あなたも、お正月には頂かれては如何でしょうか・・・。


ーー引用はここからーー

お屠蘇(とそ)の語源

「屠蘇」とは本来、「『蘇』という鬼を屠(ほふ)る(殺す)」ということだと言われています。「屠」には「死」「葬る」という意味があります。また、「邪を屠(ほふ)り、身体を蘇らせる」という意味からこの名がついたという説もあります。

*鬼=邪疫病魔=わるいはやりやまい
*邪…風寒暑湿等の外因によって起こる疾病の病原、例えば、寒邪、湿邪


お屠蘇の由来

むかし嵯峨天皇の御代、弘仁年間(今より千百余年以前)、中国の博士・蘇明が和唐使として来朝のとき伝えたもので、天皇四方拝(元旦)の御式後、お酒にこの屠蘇を浸して御用いになりましたのが始まりです。 

国民もこれに倣い、元旦に屠蘇を用いると一年中の邪気を除き、家内健康にして幸福を得られるとして、家ごとに必ず屠蘇酒を用いて新年のお祝いの儀式としていました。


お屠蘇の効用

健胃、強壮、咳、風邪、血液浄化、発汗促進などです。当然、酒やみりんにはブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミン類も含まれており、さらに適度の天然アルコールは血行を促進させます。

これらのことを考えると、お屠蘇は単なる正月の儀礼的な飲み物と言うより、先人達がたどりついた健康のための最高の妙薬と言えます。


お屠蘇の薬味

屠蘇散に調合されている薬草は7~10数種類(製造元により多少の違いがあるため)。主なものとして、紅花、浜防風、蒼朮、陳皮、桔梗、丁子、山椒、茴香、甘草、桂皮などです。


お屠蘇の作り方

酒、みりん、あるいは酒とみりんを合わせたものをベースにします。(みりんを加えることにより、甘さと口当たりがよくなり、家族全員が飲めるようになる)。

 1、用意したお酒やみりん300ml程度に
 2、上記の生薬、各0.1~0.5グラムを大晦日の晩に浸す。(テイーパックに入れる方が良い)
 3、テイーパックを元旦に取り出す。


お屠蘇の正しい飲み方

元旦の朝、若水(元旦の早朝に汲んだ水)で身を浄め、初日や神棚、仏壇などを拝んだ後、家族全員が揃って新年の挨拶をし、雑煮の前にお屠蘇を飲みます。その時使用される器は朱塗りまたは白銀や錫などのお銚子と朱塗りの三段重ねの盃です。

飲む順序は一年の無病息災と延命長寿を願うところから、若者の活発な生気にあやかる意味で年少者より順次年長者へと盃をすすめるのが決まりです。

また、正月三が日の間の来客者に対しても、まず、初献にお屠蘇をすすめて新年のお祝いの挨拶を交わすのが礼儀です。年々、正月らしさが失われていく現在、私たち日本人が伝えてきたお屠蘇の習慣は、家族の健康と精神的な絆を保つうえで是非、伝えていきたい行事の一つです。ただし、若水で身を浄めることに関しては風邪に注意してください。

寒中、お酒に入れて服用することで身体から邪気を追い払い、長寿を得られると伝えられてきました。


一般的な屠蘇散に入っている生薬

紅花・防風・蒼朮・陳皮・桔梗・丁字・山椒・甘草・桂枝・茴香の10種類です。

紅花(べにばな):赤色の染料として色付けに使われますが、服用することで血行を良くしたり婦人科疾患によく用いられました。

防風:セリ科の植物ですが、中国で使われてきたものは日本には自生していません。日本で同じような効能を持ち合わせているものとして、海岸に自生するセリ科のハマボウフウ(浜防風)を使用してきました。風邪などの邪気をはらって気を巡らせる働きがあります。

蒼朮:はホソバオケラの根を使います。やはり、邪気を追い払い身体の余計な水分を取ると言われています。

陳皮:ミカンの皮ですが、吐き気を止め消化不良を改善するなど、健胃作用があります。

桔梗:痰を取り除き咳を止め、化膿をした時に排膿の目的で使用します。

丁字:西洋でもクローブとして使われ、身体を温めるのに使います。寒い日などホットウイスキーに入れますね。
山椒:ミカン科・サンショウの実の果皮の部分を薬用にします。やはり、お腹を温めて腸の蠕動運動を滑らかにします。昔は虫下しにも使われていました。ウナギを食べる時に振り掛けますね。脂っこいものの消化を助けるのでしょう。

甘草:マメ科の植物ですが、日本には自生しません。味を調えたり甘みをつけたり、解毒や鎮痛に用います。

桂枝:ニッケイの樹皮です。日本産の桂皮は時々お祭りなどで見ますが、気味が弱く八橋などのお菓子に使われます。中国南部、ベトナムに出来ます桂皮は上質で味も強く、桂通桂皮とか江南桂皮と呼ばれて薬に使われます。内臓の動きをよくして新陳代謝を亢進します。最も味のよい桂皮は、スリランカでセイロン桂皮の名前で栽培され収穫されています。

茴香:ハーブの世界ではフェンネルと呼ばれて味付けに使われています。香りがよくて胃腸の働きをよくしますので、芳香性健胃薬として使われています。

以上10種類の生薬を小さく切り刻んで調合したものが屠蘇散です。

正月で美味しいものをたくさん食べたり、お酒を飲んで胃腸に負担がかかりましたら、屠蘇散を服用してください。お酒に漬けて飲むのもいいですが、お酒を加えたお湯で煎じて服用するのもいいと思います。

ーー引用はここまでーー


お屠蘇(おとそ)メイキング







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