後妻業(ごさいぎょう)

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妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが、夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも重体に陥る。だか、裏で小夜子は結婚相談所を経営する前科持ちの男、柏木と結託していた。病院へ駆けつけた、耕造の娘である尚子、朋美は、小夜子の本性を次第に知ることとなる――。結婚相談所の男と、結婚したパートナーと、死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。恐るべき“後妻業”の手口と実態。


日本は超高齢化社会と言われていおり、高齢者に関わる話題や問題が次々に現れています。これまで経験したこともないような高齢化社会ですから、どれもこれも対処が難しいものばかりです。

例えば、高齢者の認知症問題(最近は若年の認知症もあるようですが・・・)は社会的な大問題に発展しています。今や、この問題を抱えて介護にやっきとなっている家庭が沢山あります。

しかし、何故、急激に認知症が増えたのかには疑問があります。何時の頃からか、認知症という言葉が一般化されるようになり、マスコミ等が盛んに使用するようになりました。



本来、認知症という病気は無いはずです。ある種の症状があるだけです。それを無理やり脳の病気だと定義して、精神科の診療を行うようになったわけです。

認知症を精神科の病気として扱っているのは、どうやら日本だけのようです。その裏に何があるのでしょうか・・・。当然ながら、製薬会社や病院、はたまた政治家や厚労省などの官僚たち、即ち、医療マフィアの暗躍があってのことでしょう。

認知症的な症状は、昔でしたら「ボケ老人」として、高齢者にごく当たり前に見られる症状と認識され、各家庭でも、家族や周囲の人々が病気とは考えずに対応していました。



しかし現在は、医者が病気と認定してしまったために、家族も医者の言いなりになって、当人たちを認知症という病人にして医者に任せてしまう結果になっています。

ところが、認知症は病気ではないので、それを根本治癒させる方法はないはずです。それを無理に治療しようとして精神薬などの副作用が強い薬を投与することが行われています。

医者や病院に頼らずに家族が面倒を見ていれば、それほど急激に症状が悪化することはないでしょうが、精神薬の投与などの治療を施すために、症状は悪化の一途をたどるケースが多くあります。


「認知症」はいまや中学生でも知っている言葉だが、実はその歴史はきわめて浅い。認知症という言葉が使われるようになったのは2004年。それまでに使われていた「痴呆」という言葉が差別的であるという理由から、厚生労働省は痴呆を認知症と言い替える決定した。しかし新たに定義された「認知症」はさまざまな意味で問題をはらんでいる。
漠然と「脳の病気である」という知識は普及しつつあるものの、医学的な定義が曖昧で、診断基準もきわめて曖昧で、治療法も確立していない。ひとくちに認知症といっても、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などがあり、その症状や治療法も大きく異なる。しかしながら、診断する医者側に認知症の知識が決定的に不足しており、誤った治療法により、症状を悪化させるケースが後を絶たない。とりわけ問題が多いのが精神科医で、病気扱いされる必要のないお年寄りまでが向精神薬などを使った過剰な薬物治療を受け、寝たきりや廃人同様になる悲劇がいたるところでおきている。



この認知症の問題はこれからも大きな社会問題として色々と論議されるでしょうが、そのことの他に最近、高齢者を巻き込んだ犯罪が多発しています。

オレオレ詐欺も依然として跡を絶ちませんが、その他にも、独身の資産家の高齢者を相手にする「後妻業(ごさいぎょう)」なるものが、クローズアップされてきています。

後妻業(ごさいぎょう)という言葉は既に弁護士達の間では普通に使われるほど認知されている言葉だそうですが、私はこの言葉そのものについては、始めて知りました。



唯、その言葉の意味するところは分かります。昔から、独身で資産家の高齢者を狙って、その後妻に入り込み、やがてその資産を相続するという事例は結構ありましたからね。

しかし、後妻業と表現されているということは、そうした後妻に入ることを生業(なりわい)にしていることですから、そんな連中がいることには、ちょっと驚きです。

その実態とは、配偶者を失った資産家の老人などに近づき、その死を待って財産を詐取する女性の職業で、その背後には数人の法律家を含めた男たちがいて、チームとなって、財産詐取を狙うのだそうです。



こうなると、個人で後妻に入ってその遺産を狙うというのとは違って、商売ですから、ビジネスライクに綿密に計画を立てているようです。

また、遺産を相続するためには、遺言書が必要ですが、それを法的に固めたり、誰かが不用意に接触して、そんなことは言ってなかったなどの証言がされないように、死の直前には親族をシャットアウトするなりの囲い込み作業などを行うそうです。

まるでサスペンス・ドラマのようですが、現実はフィクションよりも進んでいるようです。とにかく彼らはプロの仕事師ですから、あらゆる点で抜かりなくやるようです。

仲間の女性が誰か資産家老人を騙しこんだという情報が入ると、直ぐに、その周りに自然と後妻業のチームが出来上がる、というのですから、全く言葉も出ませんね。



ところで、この後妻業がにわかに注目をされるようになったのは、最近出版された、直木賞作家・黒川博行氏の著書『後妻業』
よるところが大です。

この著書の内容は正に、後妻業を生業としている連中の話そのものです。それもそのはずで、黒川氏は実際に後妻業に巻き込まれた知人の話から、ヒントを得られて執筆されたそうですからね。

黒川氏は、下のインタビューでも述べられているように、この本の内容の九割は実話だと語っておられます。もう、フィクションも現実も区別できない時代になったことを痛感させられます。


直木賞作家・黒川博行さんインタビュー(1)9割が実話!「後妻業」




最後に既に周知のことですが、今回の話題とそっくりの事件が京都で起こりましたね。京都に住む無職の75歳の男性が、入籍して間もなく死亡したわけですが、その裏に67歳の妻による毒物殺人が疑われている事件です。

この容疑者である女性は、これまでに計4回結婚し、全員と死別しています。その他に、内縁男性2人も死亡しているそうですが、内縁男性のうち1人は容疑者にマンションを遺贈したことが分かっているそうです。

また、この容疑者は先のご主人の死亡前後に交際していた複数の男性に対し、死後、容疑者に財産を遺贈するよう記した公正証書の作成を求めていたそうです。



正に、上記の後妻業の女達と同様なことをしていたわけです。唯、この容疑者の場合は背後で操っている連中は、今のところいないように思われます。

また、この容疑者の場合は毒物で殺害したのではないかとの疑いが掛けれれていますので、それが事実なら完全な犯罪になることは確実です。

後妻業を商売としている連中は、その点、注意深いようで、殺人を犯すようなことはしないようです。ですから犯罪として立証することができず、事件として報じられることもないということになります。



世間では、私たちの知らないところで同様の事件が多発しているのかも知れませんね。これが超高齢化社会を迎えた日本の現実なのかと思いますと、何とも虚しい気もしてきます。






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