福島原発、汚染水処理の現場はヤクザとど素人だけ?

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あなたもご存知のように、福島第一原発事故の収束は何時になるのか分からない、というのが現状です。原発事故以来、今日まで連日、放射能汚染物質が日本列島を被い続けています。

にも拘わらず、政府や東電の処理は遅々として進まず、世界各国から危惧と非難が相次いでいます。特に最近は、放射能汚染水処理が問題になっていますが、その現場の状態はヒドイことになっているようです。

先日の『週刊現代』(2013年10月26日号)では、その実体の一端を福島第一原発作業員に座談会の形で語らせた記事を掲載していました。その内容が「現代ビジネス」で転載されていましたので、ここに引用して紹介いたします。



ーー引用はここからーー

■間抜けなことばかり起きる

作業員A:先日もホースの交換中に汚染水が漏れて作業員6人が被曝するトラブルがあったけど、原発汚染水漏れはほとんどが初歩的なミス。8~9割がヒューマンエラーだと思う。

作業員B:作業員の士気、相当低いからね。とにかくコロコロ人が替わるから、責任感みたいなものがない。いま一緒に作業しとる仲間の前職は新宿の居酒屋店員、プールの監視員、塾の講師、トラック運転手と、ど素人ばかり。熟練さんがおらん。

作業員C:僕はフリーターでした。原発内の前線基地である免震重要棟と隣接するプレハブ小屋に出入りする作業員たちの、備品や汚染度の管理をする仕事をやっていまして、同僚は10代後半から60代まで数十人。北海道から九州まで全国から来ていますけど、地元の福島の人が一番多いかな。

それはいいんですが、とにかく現場がいい加減。被曝講習がJヴィレッジ(福島第一原発から20kmの距離にある東電の後方拠点)で行われたんですが、ビデオを観た後にテストがあって、それをクリアすると講義を受けてまたテスト。中には居眠りしている同僚もいたんですが、全員合格。ようは形だけなんです。

作業員B:現場でも東電が作業員に直接指示を出すことは、ほとんどない。あっても「早くしろ」「時間がない」くらいやね。こないだ安倍さんが視察に来たけど、ホンマ、大迷惑でした。というのも「安倍さんに汚いところを見せられない。ガレキを片付けろ!」と東電に言われ、1週間もかけて現場の掃除をやらされたんです。掃除で作業が滞るというアホらしさ。安倍さんが見たのはほんとのイチエフ(福島第一原発)の姿やないですよ(笑)。

俺たちは何が起きてるんか、これからどないなるんか、何もわからん。毎日毎日、自分の作業が何のためになるんかもわからず、ただ言われたとおり動いとる。

作業員A:だから、ゴムシートを現場に置き忘れて、それが排水口に詰まるなんて、初歩的なミスが起きる。「それぐらいで?」と思うかもしれないけど、原発ではちょっとした落とし物でも大事故につながる。構内には「ゴミを落とすな」という張り紙があちらこちらにあるくらい。私からしたら、ゴムシートを放置するなんて考えられない。原子炉からALPS(放射性物質除去装置)へ汚染水を注ぐホースにゴムのカスを詰まらせたときは、原子炉の冷却ができなくなって、温度が上昇。「何があったんだ?」と大騒ぎになった。

作業員D:汚染水タンクの配管も、どれだけ傷んでいるか想像もつかないですよね。とにかく「急げ、急げ」と急かされて作ったから、純正品ではなく、既製品を組み合わせている。配管として使っていた市販のホースがチガヤという雑草のせいで穴があくというマヌケな事故もありましたよね。

作業員C:汚染水タンクの設置当初から水漏れは懸念されていましたけど、そうした声は東電に伝わらない。東電はタンクをパトロールしていると言ってますが、1000基あるタンクを二人で2~3時間で見るわけでしょ? 長く見積もっても1基あたり30秒弱。連結部分は数万ヵ所あるわけで、とてもチェックできない。


■自分も海に汚染水を流した

作業員B:だいたい、タンクから漏れてる汚染水なんて、雨が降ったら確認は不可能。漏れてるのか雨なのか区別がつかん。地下水に至っては、想像もつかんよね。側溝にも明らかに汚染水と思われる液体がたくさん流れとるけどパッと見、普通の水。よく「今日は何tの汚染水漏れが見つかりました」とニュースでやっとるけど、報道される数字は少なすぎる。ハンパやない量が流れてますよ。せんだって、台風が上陸したときなんて、大雨で側溝の水が溢れそうになったので、海に捨てました。流した水の放射線量を測定しなかったことを責められましたが、あえて測定せんのですよ。数値によっては犯罪になってまうから。

作業員A:ただ、外部被曝に関しては、多少はマシになった。東電がサーベイマップを公開していて、高線量の場所がわかるから。毎時70~80シーベルトという超高線量のところは鉄板で覆ったうえで、張り紙をして、注意喚起している。

作業員B:でも、福島第一原発には、地雷みたいに、とんでもない高線量のところがまだまだある。原子炉建屋の山側の道を車で走ると、いまもピューッと線量があがりますよ。特に2号機と3号機の間。あそこは加速して突っ切ります。3月にネズミが仮設の配電盤をかじって停電したよね? どこが停電したか、みんなわかっとったけど、線量が高いと有名なところだったから、誰も現場に行きたがらんかった。

作業員A:熟練作業員の不足は深刻。素人が10人いるより、技術を持った一人のほうが仕事は捗る。震災後、原発作業員の年間被曝量の上限が50から250ミリシーベルトに上げられたけど、福島第一原発ではそれでもすぐ、被曝限度を喰ってしまって、働けなくなる。熟練工は『高線量部隊』と呼ばれる、原発により近い現場で働くので、だいたい1~2週間で限度オーバーになってしまう。

作業員B:そんなリスクをおかして、手当もピンハネされてロクにもらえんなら、イチエフを選ぶ理由はない。
作業員C:作業員には通いと泊まりがありますが、小さい下請けに入ってしまうと、16時間も拘束されることがある。長時間労働、低賃金、残業手当なしの世界。

作業員B:ウチの会社はプレハブの寮に住んでいる人が多いかな。事故直後は地元の温泉街の宿やったから、ランクは相当落ちた。それにこの寮というのが、メシがまずくてね。「東電が全然、お金をかけてくれない」って食堂のオバちゃんが嘆いてた。

作業員D:作業員の装備が野田政権の収束宣言('11年12月)以降、ずいぶんと軽くなりましたよね。東電が予算を削っているからでしょう。性能のいいチャコール(活性炭)フィルター付きマスクから市販の使い捨てマスクになった。それどころか、マスクなしで作業するエリアもできた。作業員を運搬する車両で汚染物を運ぶこともあるんだから、マスクなしのエリアなんてありえないのに。

作業員B:メディカルチェックは受けとる?

作業員C:3ヵ月に一度、ホールボディカウンターで内部被曝の検査をしてます。その他、契約している総合病院での定期検診が3~4ヵ月に1回ありますね。

作業員B:一緒に働いていた人で、東京の人と広島だか山口だかの人が突然死しましたわ。被曝とは関係ないって言われとるけど……。ただ、労働条件が過酷なのは間違いない。夏なんて、シャワー浴びたのかってくらい、汗をかく。

作業員D:ケアの面もどんどん悪くなってます。以前は線量オーバーで離職した人間は、半年か年に1回は人間ドックを受けられたり、無料の健康相談があった。それがいまはよほど高い線量で被曝したケースじゃないと、そういうケアはない。私は最近、すごく風邪をひきやすくなった。過労のせいもあるだろうけど、すごく不安です。

作業員C:使い捨てにされてる感がありますね。作業員は原発内のプレハブで休憩したり、食事をしたりするんですが、誰がどこで何の作業をしていたか、一切知らされない。僕はそんな作業員たちが着ていたものの廃棄や処分をやるんです。ハサミを入れて脱がせるんですが、下手したらこっちも被曝する。なのに東電は放射線測定時間の短縮を求めてくるからチェックが甘くなる。一番ヒヤリとしたのは、作業中に何かが指に刺さって血が出たとき。トラブルが表沙汰になれば現場責任者も咎められるから、黙ってました。


■毎日、放射能を浴びている

作業員B:汚染水処理にしたって、いまはそれを最優先にしているけど、肝心の汚染水を流すホースさえ、事故当時のまま使っているから、劣化が激しく、あちらこちらから水漏れする有り様。原子炉建屋もボロボロのまま。満身創痍ですわ。3号機なんていまも、原子炉の中がどうなってるかわからないですからね。放射線量が高すぎて、ロボットも入れない。

作業員D:汚染水以外のことが後回しになっています。たとえば1号機、2号機の排気筒のヒビ。崩壊すれば毎時10シーベルトの放射性物質が放出されかねないのに、まったく報道されない。これ、1時間浴びれば死んでしまうレベルの線量です。ヘドロ化した汚染物や、原子炉建屋が水素爆発した際に飛び散った燃料棒の欠片が海に流れる可能性だってある。

作業員A:余震も怖い。地震が発生したら、免震重要棟へ逃げるようになっているけど、指示がおおざっぱ。

作業員B:地震が起きると構内放送で知らせてくれるんやけど、マスクをかぶっとるから、なかなか聞こえへん。しかも、防護服を着ていては機敏に動けない。震度4くらいの揺れでも「うわ!」ってみんなパニックになっとるもんね。ずっと原発で作業しとれば慣れるんやろうけど、人がコロコロ替わるから。そういえば、「現場で大ケガしても、ドクターヘリが来ますから」なんて東電は胸を張ってたけど、実際にケガ人が出たときにヘリが来るまで1時間以上もかかって、「救急車のほうが早いわ」と怒られとったな(笑)。

作業員C:私の所属する下請け会社には保安担当者がいて、地震の際は彼らの指示に従うよう言われています。地震が起きると、保安担当が現場を見まわって、異常の有無を確認して会社へ報告していますね。

作業員D:浜岡原発は防潮堤のかさ上げをしているけど、イチエフにはお粗末な、石を金網で包んだ仮設防潮堤しかない。順番が逆でしょう。

作業員A:東京オリンピック招致に際して、安倍首相が「状況はコントロールできている」と安全宣言したけど、あれはどこの話なんですかね。それどころか、ゼネコンが集めてくる作業員たちはいずれオリンピック関連工事に取られると思う。安倍は無責任すぎるよ。


じきにヤクザも逃げ出す

作業員D:もちろん、我々にもやらなくちゃいけないという思いはあるんですが、正直キツい。作業員の数は変わらないのに、仕事は増えていくばかり。トラブルが起きれば、その対応でまた仕事量が増える。キャパシティを超えて、みんな疲れきっています。「汚染水を処理する」ことばかり注目されていますが、現場の感覚からすると、放射性物質を取り除いた低濃度の汚染水を海に流せるように政治の力で話をつけてもらわないと意味がない。処理後の汚染水が貯まる一方で、いまでもタンク工場みたいになっている。

作業員B:あとは作業員を増やすべき。特に熟練工を福島に戻さんと。

作業員D:東電は、最初は威勢のいいことを言うんです。『お金がかかってもいいから、ちゃんと収束させましょう』と。ところが、実態が伴わない。これから廃炉まで30年も40年もかかるのに、作業員の詰め所はプレハブにクッションシートを敷いた簡素なもの。汚染水用のタンクもそう、「カネがないカネがない」でも「急げ急げ」で造ったから、トラブルが絶えない。

作業員C:一部の東電の協力会社がバカみたいな安い値段で入札して、イチエフの労働価格のデフレを引き起こしたのも問題。労働者の中には借金などでヤクザに送り込まれた人や食い詰めたヤクザ本人がいる。現場はヤクザとど素人ばかりです……。

作業員B:原発に潜入したジャーナリストが「作業員の1割はヤクザ」と本で書いとったけど、たしかにヤクザ者は増えた。刺青入れた作業員にも会ったことあるわ。安く人を派遣して中抜きしたり、単純にシノギとして若い衆を派遣したりしとるんやろね。一方でヤクザに頼りでもしないと、人が集まらんのも事実。

作業員D:そもそも事故対策を考えてなかった会社に事故対応をやらせることが間違い。しかもプライドは高いから「このままでは無理です」と頭を下げることもできない。汚染水はどんどん増えるのに、作業員はどんどん減っていく。それなのに子ども・被災者支援法はあっても被曝労働者の支援法はないというんだから、そのうち素人もヤクザもイチエフからいなくなってしまいますよ。


作業員A/神奈川県出身の30代男性。事故直後、自ら志願して福島へ
作業員B/大阪府出身の40代男性。いわき市の寮から、原発に通う
作業員C/東京都出身の20代男性。街中で声をかけられ転職を決意
作業員D/事故前から福島第一で働く地元・福島県出身のベテラン

ーー引用はここまでーー



それにしても、世界各国から危惧の声が上がっているにも拘わらず、日本政府や東電は既に福島原発事故が収束しているかのように振る舞っています。

その上、大手マスコミも政府の意を受けたような形で一切、正しい情報を流さず、隠蔽したり、虚偽の報道をして国民を欺いています。

日々、明らかになっているのは、日本政府は国民のことなど構ってくれないということです。一般に権力者やそれに連なる者達は国民や庶民の生活には関心が無いと言っても過言ではありません。



日本も民主国家と言われて選挙制度によって政治家は選ばれていますが、実のところ、政治家が求めているものは自分達の地位や名誉や金銭だけです。

決して、国民の幸せを願っているものではありません。特に最近の日本の政治家は親の地盤や看板を背負って当選した2世議員で溢れていることからも、そのことが言えます。

そうした連中に取って、福島原発事故処理などは自分達の利益につながらないので、本音の所では、どうでもいいと考えているのかもしれません。

それよりも、原発を推進した方が懐が潤うと考えている者が多いように見えます。また、中には原発廃止を訴える議員も現れてきたようですが、彼等の本音は原発を廃炉にするこをビジネスチャンスと捉えているからに他なりません。



最早、日本の政治家を始め、日本をコントロールしている立場の者達を宛にすることは出来ません。国民の一人一人が自分の生きる道を確りと見つめ直し、自分の命は自分で守るという、当たり前のことを、当たり前に行っていくしかありません。

何時も申し上げているように、放射能汚染の中で生き抜くためには自らの「免疫力」を高めるしかありません。そのためには、植物性の乳酸菌を摂取し、適度な運動(特によく歩くこと)や日光浴を確りと行っていくことが大切です。

これからの寒い時期には、決して身体を冷やさないように、温かくしておくことが大切です。特に首筋を冷やさないように心掛けることが必要です。




私は毎日、寐るときには首に絹の布を巻いて寐ています。また、ちょっとでも寒気がしたり、頭が痛いなと感じたら、首の後ろ(第七頸椎のあたり)に温感湿布(商品名:パスタイム)を貼っています。

勿論、風呂にゆっくりと入って身体を温めることも大切です。兎に角、身体の手入れを怠らないようにして、若いからといって暴飲暴食をしたり、不規則な生活をしないことです。それらは免疫力を落とす元です。

何が何でも、自分の身体は自分で守るという意識が大切です。地震大国と言われている日本列島に、54基もの原発があるなど狂気の沙汰ですが、その現実を踏まえて、これまで以上に、健康に留意する必要があると思います。



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